東京・ミュージアム ぐるっとパスの元を取るのはカンタン。横浜の展覧会にも行けます



東京都内は美術館や博物館の数がとにかく多く、常にどこかしらで展覧会が開催されています。
行ってみたい美術館や博物館、気になる展覧会を見つけてネットやチラシで情報収集している時、こんなアイコンを見かけたことはありませんか?




出典:ぐるっとパス 東京都美術館



東京都内の美術館の共通入場チケット? に見えますよね。
これを持っていると美術館AとBとCに入れます、ってこと?

これは「東京・ミュージアム ぐるっとパス(以下「ぐるっとパス」)」といいます。
首都圏の美術館や博物館などに入場(あるいはチケットを割引価格で購入)できます。 これを買って元が取れるほど、美術館にも博物館にも行かない…と思うかもしれません。 でも、月に一回、首都圏のどこかの展覧会へ行く程度で、簡単に元が取れてしまいます。 実際に買ってみて分かった、元を取る方法をご紹介します。


本題に入る前に、前提のお話です。
ぐるっとパスは毎年、年度単位に期間限定で発売します。
この記事は2024年度版のぐるっとパスを実際に購入・使用してみた人間が、2023年度版ぐるっとパスの仕様も調べながら執筆しました。
このことから、2025年度版(記事執筆時点で未発売)の仕様が2024年度版のそれと大きく変わることはないと予想しています。
ですがあくまで個人の予想です。
2025年度版を購入する方は、ご自身で仕様を調べてから購入ください。

調べた限りでは、2023年度版と2024年度版の仕様がほぼ同じでした。

ぐるっとパス購入のメリット 

ぐるっとパスは、対応する美術館・博物館で1回限りの入場チケットとして利用できます。
施設によっては、窓口でぐるっとパスを見せ、割引料金で入場チケットを買って入場します。

メリット1,都内の美術館・博物館以外でも使える

ぐるっとパスは正式名称に「東京・ミュージアム」とつくこともあり、東京都内の美術館・博物館でのみ使えるように見えます。

が、そんなことはありません。
「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」は
東京を中心とする103の美術館・博物館等の入場チケットや割引券が
セットになったお得なQRコードチケットです。

出典:東京・ミュージアム ぐるっとパス2024



公式サイトでも
東京を中心とする →他県でも使えるよ!
美術館・博物館 →美術館/博物館以外にも入れるよ!
と、首都圏の幅広い施設に対応していることを一生懸命アピールしています。


メリット2,追加料金無しで特別展に入れる施設がある

動物園、水族館、庭園にも入れるとはいえ、ぐるっとパスに対応する施設のメインは都内の美術館・博物館です。
そこにまったく行かずに元を取ろうとするのは難しいと思います。
でも都内の美術館や博物館は、特別展を見ようとしたら1000円、2000円かかる施設も珍しくありません。
ぐるっとパスを持ってさえいれば特別展も見られる施設があります。
もし、気になる特別展にぐるっとパスで入場できたら儲けものです。
チケット代が1000円かかる特別展に2回行けば、ほぼクリア。
特別展に1回しか行かなくても、動物園、水族館、庭園の入場チケットとして使用できます。

都内の美術館・博物館の特別展はたまーに行く。
動植物を見るのも好き。
という方は、簡単に元が取れます。

ぐるっとパス購入のデメリット

実際にぐるっとパスを買ってみて、デメリットを2つ感じました。


デメリット1,毎年2~3月は購入できない

ぐるっとパスは毎年4月1日から翌年の1月31日まで、その年度用のパスを販売します。

2024年度用のパスは2025年1月31日に販売を終了しました。


その前の2023年度も同様の販売スケジュールだったことから

「東京・ミュージアム ぐるっとパス 2023」20周年を迎えて、4月1日(土)に発売!!

次は2025年4月1日から2026年1月31日まで、2025年度版を販売すると予想します。


終売日である1月31日にぐるっとパスを購入した場合、3月31日まで使用可能です。

ということは、ぐるっとパスを2月3月に使用したい場合、1月31日までに購入しておく必要があります。


デメリット2,一つの施設に一回しか入場できない

一枚のぐるっとパスを使い、同じ施設に何度も入ることはできません。
たとえば私は、今回買ったぐるっとパスで横浜のそごう美術館に行きました。
ぐるっとパスの期限内にもう一度そごう美術館に行こうとしたら、今度はチケットの購入が必要です。
ぐるっとパスは、これ一枚でいろんなところに行けるよ! というものなので、同じ施設をリピートするのは趣旨に合いません。
同じ施設に複数回行く場合は、年間パス購入を考えましょう。


ぐるっとパスの購入方法3選(4選)

東京都以外でも使える!
特別展にも入れる!
というメリットを活用し、ぐるっとパスを買って横浜・そごう美術館に行ってきました。
お目当てはブラック・ジャック展です。
ぐるっとパスでブラック・ジャック展に入れました


そごう横浜店 | 西武・そごう

そごう横浜店 | 西武・そごう

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ブラック・ジャック展のチケット料金は1400円。
2ヶ月以内に元を取るため、ブラック・ジャック展+もう一箇所くらいなら行けそうに思えました。
というよりも、行く計画を立てるためにぐるっとパスを購入することにしました。

動物園にも行きたいし、ぐるっとパスで庭園に入ってお花見もいいかも

ぐるっとパスの購入方法は公式サイトによると3つあります。

購入方法1,オンラインで電子チケットを買う
購入方法2,行きたい施設の窓口で、ぐるっとパス自体を買う
購入方法3,コンビニで引換券を買い、行きたい施設の窓口でぐるっとパスと交換する

購入方法|東京・ミュージアム ぐるっとパス2024

購入方法|東京・ミュージアム ぐるっとパス2024

「東京・ミュージアム ぐるっとパス2024」は東京を中心とする103の美術館・博物館等の入場券や割引券がセットになったお得なQRコードチケットです。購入方法をご案内・ご紹介します。



いちばんラクなのは購入方法1です。
スマホですべてが完結します。

購入方法2と3は、窓口に並ぶ必要があります。
窓口でぐるっとパスのカードを貰い、それを持っておく必要があります。

私はどうしたのかというと、どれでもない購入方法4を採りました。

購入方法4,まず、会社の福利厚生サービスを使ってぐるっとパスを購入できるか調べる

この方法は、平日等、閑散期にぐるっとパス対応施設に行ける会社員の方にオススメです。
私の会社は運良くぐるっとパスの割引に対応しており、割引料金を適用できました。

購入可否の調べ方、購入方法は会社に依ると思うので、割愛します

ただし、私の場合はぐるっとパス入手のために窓口に並ぶ必要がありました。
(ここも買い方に依ると思います)
私は平日昼にそごう美術館へ行き、ガラガラの窓口であっさり用事を済ませることができました。
これが土日祝だったら、窓口のお姉さんに話しかけるだけで数十分は待ったかもしれません。
並んででもお値段を抑えるか、オンラインで通常価格を払ってさっさと入場するか。
ここを考えなければならないのも、ぐるっとパスのデメリットになり得ます。


まとめ

今回は2024年度版の東京・ミュージアムぐるっとパスについて解説しました。

東京・ミュージアムぐるっとパスは、この名称ながら東京都のほか神奈川県、千葉県・埼玉県にも対応施設があります。 このパスさえあれば追加料金なしで特別展を鑑賞できる美術館・博物館も豊富です。 公営の動物園、水族館、庭園にも入場できます。 気になる展覧会・特別展の入場チケットとして使えるなら、悪くない選択肢です。
販売している時期に気になる展覧会・特別展がある方は、ぜひ購入を検討してみてくださいな。